吉田病院 院長
三木 隆 (ミキ タカシ)
当院は1928年 医学博士吉田正一氏が、俸給者の極楽郷としてサラリーメンスユートピアを目指し、「あやめ池サナトリウム付属脳神経病療養所」として奈良県初の精神科病院としてスタートしました。
1931年に「吉田病院」と名称を改め、その後、内科・外科・大腸肛門科・婦人科・眼科・整形外科を併設して「こころ」と「身体」を共に治療ができる病院として診療をして参りました。また、1953年には全日本民医連に加盟し、無差別・平等の医療を活動の礎として参りました。
差額ベッド代は徴収せず、無料低額診療事業をおこなっております。「人に優しく」「暮らしや社会的背景を持つ、人としての患者」に向き合い、そして寄り添い「安全かつ信頼される医療・介護・ケアの力」を発揮することを目指しています。地域の人々や、健康友の会の人々と協働し「創造と進化」を続けられる病院となれるよう全職員で頑張ります。
前文
私たちは憲法で保障された健康で文化的な生活をする国民の権利を尊重します。そして地域の人々や友の会と協力して安心して暮らせるまちづくりを目指します。この取り組みの中で私たち吉田病院は、必要とする人にはお金のあるなしで差別されることのない心と身体を総合する医療と福祉を、適切且つ安全に提供できる医療機関でありたいと考えています。
「医療の必要な国民が等しく医療を受ける事ができる」これは、日本国憲法で保障された権利です。お金のあるなしで、必要な医療が受けられない、制限されてはいけないと考えています。そのため、現在でも吉田病院では差額ベッド代を全く徴収していません。 また2009年10月から無料低額診療事業に取り組んでおります。(無料低額診療とは、経済的理由のため診療が受けられない事がないよう、無料または低額な負担料で診療を受けて頂く事業です。)社会情勢が目まぐるしく変化する中で、様々な理由で生活が困窮し必要な医療が受けられなくなった方が無料低額診療の対象となります。病気になった時に安心して利用できる病院を目指し今後も継続して取り組んで参ります。
吉田病院は地域の方により身近な医療機関でありたいと考えています。約1万人以上で組織されている「健康友の会」や地域の方々の協力・ご理解を頂いて、今後も皆様の声と共に病院運営を行ってまいります。「こころ」と「からだ」2つの機能を持つ当院では、社会的な課題となっています認知症の患者様にも、また地域社会への長期入院の方の復帰など、これから益々双方が協力・連携して取り組んでいかなければならないと考えます。
予防から治療、リハビリ、在宅医療介護までの総合的医療活動をすすめます。
自然豊かな環境の中で、患者様の権利を尊重し、心と身体を癒します。
誰でも、いつでも受診できる安心安全の医療機関を目指します。
一人ひとりの患者さまのために何ができるかカンファレンスはいつも白熱します。コメディカルとの間、診療科の間、上級医との間に垣根はありません。栄養サポートチームや緩和ケアチーム、リハビリテーションなど、様々な場面、様々なチームが院内で活動しています。
社会医療法人平和会 吉田病院 2013年1月15日
患者さまの人権を尊重し、患者さまと共同して無差別・平等の医療を創造するという立場から、私たちは患者さまの権利に関する以下の項目を大切にし、その実現に努めます。
情報を知る権利
診療録に記載されている自らの情報を知る権利があります。病名および病気の状態(検査結果も含む)、診断・治療に関するメリット・デメリットを含む様々な情報、予後(今後の病気の見通し)に関すること、薬の名前とその作用・副作用、必要経費などについて、知る権利があります。
自己決定の権利
自己に関わる決定を行うための自己決定権があります。その治療・検査の内容や時期に関して、同意をいつでも撤回する権利があります。
プライバシーに関する権利
診療の過程で得られた個人情報に関して無条件に保護される権利があります。
適切な医療を等しく受けられる権利
差別されることなく適切で安全性と人間性に十分な配慮がされた医療サービスを受ける権利があります。
カルテ開示を求める権利
自らの診療記録の開示を求める権利があります。
社会保障の改善を求める権利
社会保障の改善を国や自治体に対して要求し共に進めて頂く権利があります。
終末期医療に関する権利
尊厳をもって死を迎える権利および終末期にあっても可能な支援を最大限受ける権利があります。
精神・心理的配慮を求める権利
精神的・道徳的に納得いく配慮をうける権利また人間として尊厳が守られる権利があります。
医療費に不安のある方は、こちらをご覧ください。
医療費に不安の方へ入院時の差額ベッド料金(個室料)は一切頂いていません。医療を受けることはすべての人の権利であり、患者様の「命は平等」だからです。個室は治療上の必要性で運用しています。